いわびつ映画館

岩櫃乱舞(いわびつらいぶ)

2015年7月16日、東吾妻町コンベンションホールは、熱気に包まれた。
〝忍び”をテーマにイベントを開催している「岩櫃城忍びの乱実行委員会」主催による、
ご当地歴史スペクタクルショー『岩櫃乱舞(いわびつらいぶ)』が開催されたのだ。

10時から19時まで、1日5回公演というハードスケジュール。
けれど、演じ終えた出演者たちの顔は、皆晴れ晴れとしていた。(上記映像は最後の回を収録したもの)
お客さんの中には5回すべて観たという猛者もおり、いかに充実したイベントだったかが伺える。

「東吾妻町を舞台に、今までに見たことのないショーを」
地元町民からなる実行委員会の呼びかけに、県内外から個性的な面々が集まった。
最新の映像技術を使い、役者演じる侍と映像の忍者とを戦わせた映像技術パート、
それに合わせ難しい殺陣を披露した舞妖衆「巫雷」、荒々しい戦いを見せた「本格格闘甲冑集団 −式−」、
物語の進行に合わせその場で生演奏をした和奏ユニット「月詠-TSUKUYOMI-」、
そして お客さんが口々に「圧倒された」と感嘆した「信州上田真田陣太鼓保存会」、
語り部として主要な役を演じた座◎葉隠の山田直樹氏、照明や音響などの裏方も皆の奮闘に応える。
プロにまざり、町娘を演じた吾妻高校演劇部、最後に瑞々しいダンスを見せた吾妻高校ダンス部も、
自信がそうさせるのか、公演の回がふえるごとに顏が明るくなっていった。

物語は、史実を織り交ぜつつも、空想の物語を織り交ぜたフィクション。
岩櫃山で父・昌幸から稽古をつけられる信繁(幸村)・信之兄弟が、突如現れる影忍者たちと
戦うシーンには、席に座った地元っこたちも、くちを丸く開けたまま見入っていた。
岩櫃城が破却し、岩櫃で暮らしていた人々が下へ降り、現在の東吾妻町原町を作ったというくだりは、
歴史をなぞった事実であるが、400年も昔そのようにして町が生まれたと考えると感慨深い。

忍びの風、山を駆ける

2014年秋に初開催された「岩櫃城忍びの乱」。
〝忍び”をテーマに、岩櫃山のふもと東吾妻町の町民が主体となって面白いことをやろう!
という催しで、岩櫃山の登山口側にあるホテル「コニファーいわびつ」を会場に、
木登り体験や綱渡りができる「忍者修行ワールド」や、地元の鞘職人による日本刀の講演等を実施。
お隣長野県上田市からは、信州真田鉄砲隊が来場し、火縄銃の号砲を響かせた。
その「忍びの乱」に合わせ、「映画作っちゃう?」という軽いノリで始まったのがこのミニドラマだ。

出ている出演者はみな東吾妻町の町民。オーディションから参加した志保さんはとびっくらが早く、
夢生くんはダンスを練習していた。・・・そのままの役として出演している。
師匠!と呼ばれる男性は、地元の歴史愛好者団体「あざみの会」の富澤さん。
物語の最後、軽快に岩櫃山を駆けあがるのは、東吾妻町出身のスカイランナー(山岳を走るプロ)
長谷川加奈子さん。町の豊かな人材を生かすべく、まず人ありきで物語は作られた。

こどもたちが忍者修行を通じ成長していく、という物語は、東吾妻町出身の小説家・加部鈴子さんの
児童小説「転校生は忍びのつかい」(岩崎書店)から着想を得ている。
また、物語の中に出てくる「箱島湧水のホタル」や「原町祇園祭」は実際の映像を使っている。
つまりは、何から何まで〝東吾妻町ありき”の物語なのである。
だから、作りの未熟さなんて気にしてはいけないのだ!(笑?)

東吾妻町のこどもたちは毎年、この主人公のように岩櫃山を登っては心身を鍛え、楽しんでいる。
いつの日かこの岩櫃から本物の〝忍者”が生まれても、なんら不思議ではないのである。

真田氏、上州の拠点「岩櫃」

NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台のひとつである東吾妻町の岩櫃山の紹介動画です。地上からは見ることができない岩櫃山の全貌を見ることができ、本丸址や潜龍院跡などの史跡も紹介しています。空撮映像をふんだんに使い見応え十分、真田の歴史にも触れることができます。

真田氏上州の拠点でもあった岩櫃城は真田昌幸、長男・信幸(のちの信之)と弟・信繁(のちの幸村)が幼少期を過ごしたとされています。また、岩櫃山は1時間程度で山頂に到達でき、岩場、鎖場など登山を満喫できる山として人気で、ぐんま百名山にも選ばれています。

この映像を見れば、きっと岩櫃山に登りたくなること間違いなし!